植え替え終了

やっとバラの植え替えが終わった。
たった22鉢しかなのだが、この初冬には何かと雑用が多く、作業に取りかかるが遅れてしまった。
この1年の経過から、どうも様子が変だという株が多かったので、徹底的に根洗いをしてみようと思っていた。

まず、癌腫の株が増えていたのに驚いた。そして、半数ほどの鉢土にはまだシマミミズが潜んでいて、大きくなれないままのフトミミズも出てきた。薬剤を灌注しても鉢土全体に浸透していくわけではないので、どうしても生き残るものがある。そして、フトミミズの糞塊も一部に使っていたせいで、糞塊の中の卵胞が孵化したのだろうと考える。シマミミズとちがって、徘徊しているうちに鉢に侵入するというのはあり得ないだろうと思うからだ。

癌腫のないバラの鉢土は再利用すべく保存しているが、癌腫のあった株の鉢土はすべて処分した。
ざっと土を落としただけでは癌腫が見えなくても、川で根を洗うと、癌腫が見つかるということがあった。川でジャブジャブしても完全に土が落ちないので、散水機で水を強く噴射させて土を落とし、癌腫の根を切り、あるいはこそげ取り、長いヒゲ根を切って木酢液の8倍液に30分ほど浸けてから新しい用土に植えなおした。
根頭癌腫病というが、ほとんどは根の途中に瘤ができていた。インカは株の真下にもあったから、これは完全に土を落とさないと発見できないものだった。

癌腫のバラは以下のとおり。
セプタード・アイル ヘリテージ ジュード・ジ・オブスキュア シャリファ・アスマ  ジュビリー・セレブレーション
新雪 インカ マイダス・タッチ ジュリア レーヌ・ビクトリア

オフェリアも癌腫持ちだったはずなのに、瘤は見つからなかった。
もし、次回の植え替えで癌腫が出ていないものがあれば、木酢液の8倍希釈液が効いたということになるだろうか。しかしその程度の対策で、癌腫が治療できるとは思っていない。
癌腫のバラはすべて8号鉢に縮小することにしたが、8号鉢が足りなくなってしまい、ジュリアとレーヌ・ビクトリアだけは元のままの10号鉢にした。植え直してから、鉢土に木酢液を50倍に希釈したものをたっぷりと灌水。

バラの鉢土の配合は、蝦夷砂中粒:腐葉土:馬糞堆肥:ピートモス=4:3:2:1で、10号鉢だと13リットルは食うから、費用もバカにならない。その用土に粒状苦土石灰と珪酸塩白土も少し混ぜ込んだ。

すべて新しい用土にするために、予想以上の費用がかかってしまった。
1.5リットルの木酢液を3本、蝦夷砂中粒を4袋、腐葉土を3袋、50リットル入りのピートモスを1袋。1年間熟成の馬糞堆肥もずいぶん使ったので、残ったのはほんのわずかになった。

さて、12月に仕込んだ馬糞堆肥は一度切り返したら急速に温度が低下したが、仕込んでから1ヶ月後にまた切り返したら、それなりにこなれてきたように見える。今回は寒い季節の仕込みなので、暖かい時期とは発酵熱の出方がちがうのかもしれない。
馬糞堆肥は仕込んでから10日目に切り返し、その後20日経ってから2回目の切り返しをして、あとは30日ごと(1ヶ月)に切り返しをしていくのが基本だと、ものの本にあった。

さて、癌腫の発生もなく、シマミミズもいない状態であれば、8号鉢なら2年間は植え替えをしたくないし、10号鉢なら3年間は植え替えをしたくないものだと思う。甘い考えだろうか。
去年の初夏にタグちがいで育てることになった新雪は、スリット鉢のスリットから根がはみ出てくるほどにびっしりと根が張ったから、そういうものはやはり植え替えをしたほうがいいのでしょうね。

植え替え終了_f0086944_11365834.jpg買ったときから枝が錯綜しており、徒長して収拾がつかなくなっていたので、思い切って強剪定したつるバラの新雪。強剪定というより、ゲンコツ剪定に近い。横っ腹にシュートの芽がひとつある。シュートがこれだけならば、横に枝を伸ばしていくのだろうか。果たしてこの癌腫持ちの新雪の運命や如何に。
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by 130atm | 2009-01-11 11:37 | バラ | Comments(0)

民草のつぶやき


by 一拙
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