土着菌拡大活性液の完成

土着菌拡大活性液の完成_f0086944_21157100.jpg去年の春につくった土着菌培養液を元に、拡大活性液を醸した。
原液と廃糖蜜と水を1:1:8の比率にして塩を0.5%混ぜ、炬燵で温めておいたら3日後に発酵が始まり、1リットルのボトルにガスが充満してパンパンになった。キャップを少しずつゆるめてガス抜き。微生物が増殖するときには炭酸ガスを発生させるのである。
ガスの発生は3日間つづき、仕込んでから1週間目にはすっかり落ち着いて、完成となった。

種菌である培養液は黒砂糖を同量加えて休眠させておいたものだが、1年たっても立派に増殖活性化した。これはいわゆる土着菌はんぺんというものからごはんに菌を移して発酵させたもの。
これで古い培養液は使い切ったが、去年の秋につくった培養液はブナ林の腐葉土と落葉層の菌をごはんに移して発酵させたもので、500ccのペットボトル2本に入れていてまだ手をつけていない。

ブナ林の土着菌には少し不安もある。森林の中の菌類には病原菌も入っているだろう。しかし病原菌を含め、そっくりごはんに菌が移るわけではない。土着菌はんぺんからつくったものとは少しちがう菌相の培養液になるのかもしれない。
4月に入ったら、フトミミズの糞塊に住みついている菌をごはんに移して培養液をつくる予定だが、これは善玉菌の含有率が高いと思っている。拡大活性液をつくるときに、この両方の培養液を合わせてみたらどうだろう。菌同士が拮抗して、よい方向に行ってくれるのではないか。
かくて、菌のことは何も知らない素人は、どういう菌がどれだけ入っているかさっぱり分からないが、その働きについては極めて楽天的に考えている。

この活性液は、ボトルを逆さにして底の沈殿物を全体に混ぜ、300倍前後に希釈して灌水やボカシづくりの水分調整と微生物添加に使う。灌水には300倍、ボカシには100倍といったところか。小さな庭で鉢の数も少ないから、これだけの量で2ヶ月はもつのである。
EMなどは台所の排水口などにたらして水の浄化を助けている。自家製の土着菌培養液も、同じ働きをしてくれるのではないだろうか。

土着菌培養液を拡大発酵させるというのはひとつの方法だが、土着菌培養液にEMを加えて拡大発酵させたものもつくっている。土着菌培養液に天恵緑汁を加えて拡大発酵させるという方法もある。それらの効果は私の頭の中の想像でも描けない。そんなに多種類のものをつくったところで、とても使い切ることはできない。私以上のモノズキな人ならば、比較実験もやってくれるのではないか。
Commented by sakae at 2006-03-31 01:00 x
こういうものを作れるのには感動いちゃいます。
sakaeには絶対作れませんわ。
Commented by 一拙 at 2006-03-31 20:39 x
土着菌はんぺんを採取してボカシをつくる人はいても、その菌をごはんに移して土着菌培養液をつくる人がいないことを私は不思議に思っています。あまり興味がないのでしょうか。そんなに難しい作業ではないのですが。
私はEMで活性液をつくっていたので、同じようにつくってみただけです。それを灌水するとみるみる元気になっていく、というのは分かりませんが、ほかの条件がよければそれなりの効果を発揮してくれるのではないかと思っています。微生物資材を買う必要もありませんし。
Commented by バラ始めました at 2006-03-31 22:47 x
こんばんは
お邪魔させていただいてます
とても深く取り組んでいますね
勉強させていただきます
Commented by 一拙 at 2006-03-31 22:55 x
バラ始めましたさん、ようこそ。
私はただのモノズキです。深いなんてとんでもありません。
好きになると夢中になる性格。ただそれだけ。
今後ともよろしく。
Commented by sakae at 2006-04-01 02:04 x
おっ、ハラハジさんが来た。
どもー。
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by 130atm | 2006-03-29 21:15 | 発酵・微生物 | Comments(5)

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by 一拙
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