東北大学植物園
2009年 04月 29日
何の予定もなかったのですが、天気がいいので、家人につい言ってしまいました。
「今日は何か予定ある?」
家人の仕事は少し残っていましたが、どこかへ行こうということになりました。即座に家人の口から出たのが、東北大学植物園はどうか、というのでした。
前から行こうと思いつつ、なかなかきっかけがありませんでしたので、これは渡りに舟。
着いたのが9時半過ぎ。園の入り口になる建物に入ってチケットを買い、受付のおじさんに言いました。
「こんないい天気なのに、誰も来てませんね」
もっとたくさんの人が来ているのかと思いましたが、私たちだけのようです。
植物園は青葉山と呼ばれる丘陵地です。このコースは、低山ハイキングのようです。
道端にはスミレ。そしてアオキがどこまで行っても生えています。もうカタクリは終わっていて、シャガもそろそろ終わり。
あまり撮るものもないまま出口近くまで来ると、小さな沢があり、その周辺は湿地になっていました。
そこには少しばかり山野草が花を咲かせています。
ハタザオの仲間でしょうか。
咲きはじめたばかりで、たくさん見られます。
ムラサキケマン。
ごく普通に見られる山野草のようですが、私ははじめて見ました。
スミレのような、スミレでないような。
大きな葉の割に小さな花で、うつむいています。これが群生していて、スミレサイシンと名札にありましたが、これは別物です。
言わずと知れたネコノメソウ。
ロックガーデンの中にあったイカリソウ。
イカリソウにはたくさんの種類がありますが、白っぽいものにも幾種類かがあって、私には同定できません。
これもロックガーデンにあった絶滅危惧種のオキナグサ。
たくさん植えられていましたが、悪くない風景です。
湿地の中に、巨大なミズバショウがありました。北海道では2メートルにもなるようです。しかしこれは撮影意欲をそそるものではありませんでした。
こうした野外で撮る山野草は、どうしても条件が悪くなりますので、メモ写真になります。画質も高望みしてはいけません。それでも三脚は必携。
ちょうど昼になりましたので、ここで昼食ということに。いつの間にか、来園者も増えてきました。
ここは、植物園として初めて天然記念物に指定されています。
入園料金は220円。年間パスポートは1000円です。高速道路を走ってどこかの観光地に行くより、よほど気が利いています。