発酵肥料づくり その7 油断大敵
2009年 12月 26日
乳酸菌で発酵肥料を酸性にしておくと酵母菌が入ってきやすくなる、とマニュアルにはありましたが、酸度計を挿し込むと、pH7で中性になっています。乳酸菌を入れても酸性にはなっていなかったのです。
前回発酵肥料をつくったときの記録を見ると、やはりpH7でした。これに酵母菌液を混ぜ込み、硫安と塩化カリを加えると、翌日にはpH6と酸性に傾きはじめたとあります。
マニュアルがまちがっているとは言いませんが、マニュアルどおりいかないのがこの世のおもしろさです。pHがどうであれ、酵母菌が増殖して発酵肥料が白くなってくれればそれでいいのです。
今日の天気予報では午前中が雨となっていましたが、少し降っていたのは早朝だけで、すぐに晴れ間が広がり、穏やかな日和になりました。
元の場所に発酵肥料を戻して2日後、バラなどの残渣をまとめて袋詰めしていると、なにやら怪しげな臭いがしているのに気づきました。もしやと思い、発酵肥料を見ると湯気がのぼっているではありませんか。昨日はまだ冷え切っていたのに、納豆菌がまた暴れ出したのです。
急いで残渣を片付け、ブルーシートを広げてそこに肥料を積みました。冷蔵庫にある別の乳酸菌液のボトルを取り出し、10倍に希釈して2リットルをその上に撒き、全体をよく切り返して広げました。
納豆菌が暴れ出したのは、やはり水分がまだ多かったせいではないか。あるいは藁コモをかぶせていたせいとも考えられます。
発酵肥料はもっとよく乾かして、コモをかぶせず直接ブルーシートで覆っておくことにしましょう。