葉ばかりさま?
2010年 06月 23日
というのは、何かのものの本で読んだナスの育て方でした。
それをしっかりと頭に叩き込んで、これからは安易に脇芽を掻かず、その手順で管理していこうと思っているところです。
ほとんどの菜園仲間がナスを植えていますから、仲間のナスの育ちぐあいはたいそう気になるもの。知ってか知らずか、まださほど大きくない一番花の実を収穫した人もいます。
「〇〇さんのナスの葉は大きくなったなァ」と学者氏。
「葉ばかりさまで、やっと花が咲いたところですよ」と私。
「葉が大きくなったら、実も大きくなるんでないの」
私のところのナスは葉ばかり大きくなって、そのときは花がやっと少し咲きはじめたところでした。葉が大きくなったのはいいが、実がつかないのでは、これは肥料分が葉ばかりに取られるという「葉ばかりさま」。 早く実をつけたらいいというものでもないでしょうが、これには内心焦りました。
自家製の発酵肥料ばかりやっていましたから、これは肥料の効きが遅いのかと思っていました。咲いた花を見ると、雌しべは雄しべと同じくらいの長さです。これは肥料不足の兆候? あるいは思った以上に根が広く張っていて、根の先端部分に肥料がないのかもしれません。
そこに思い当たった私は、株の遠い場所から土を掘っていきました。すると、私が肥料をやっていた範囲の一回り以上広い範囲に根の先があったのです。もうそこには数株の青梗菜とベビーリーフがあります。どこに施肥しようと、根は肥料をさがして吸収するといいますが、根の先端に肥料があれば、効率的に吸収するのではないかとシロート考えに及びました。
私はまずその範囲に発酵肥料を浸けてつくった液肥をたっぷりと灌注し、発酵肥料をじゅうぶんに撒きました。
これでまずしばらくは大丈夫。肥料不足も解消するでしょう。でも、すぐにその範囲を超えてまた根は広がります。
写真はやっと実が少し大きくなってきたところ。これは千両二号ですが、最初の収穫はこの実になるでしょう。
この株に、同じところに3つも蕾ができました。もう少ししたら小さい2つは除去します。ナスの花は千にひとつの無駄もないといいますが、無駄になるものもあります。
さて、3つある菜園の枠の中央部にベビーリーフのタネを播き、それが少しずつ大きくなってきました。
しかし、やっと出た本葉は、虫にやられてごらんの通り。その犯人はわかっています。
最初にやってくるのが、2ミリ足らずの小さな小さな甲虫。あまり小さいのでよくわかりませんが、黄色と黒の模様があります。これが葉に食らいついてポツポツと穴をあけます。その葉がそのまま大きくなってくるので、穴だらけ。そしてその葉裏にカブラハバチの卵が生み付けられていますから、それが孵化して葉を食べるのです。これは葉裏にひっついているので、指で潰すことができるのですが、甲虫は指で挟もうとするとピッと跳ねて逃げるので、めったに捕まえられません。
虫除けになるルーというハーブを側に置いたり、ドクダミ木酢液を噴霧したりしてみましたが、何の効き目もありません。この甲虫のことを調べてみても、写真も名前も出てこないので、まったくお手上げ状態。カブラハバチと同じで、アブラナ科の植物に取りつくようです。ですから、被害を受けているものは、ルッコラ、ピノグリーン、レッドマスタード、グリーンマスタードに限られています。まったく、虫のエサをつくってやっているようなものであります。
グリーンマスタードの様子。
ピノグリーンの様子。
追記:小さな甲虫は、キスジノミハムシとわかりました。成虫は葉を食害し、幼虫は土の中で根を食害するようです。目の細かいネットで防除するしかないといいますから、まったくお手上げ。
ひとつだけ解決法を思いつきました。それは、アブラナ科のものは植え付けないということ。そうすれば、カブラハバチも寄りつきません。我ながら何というグッドアイデア!