私もひさしぶりに船形山に行って、微生物をハンティングしてくることにやっと意を決しました。
もっと早く行きたかったのですが、家人の仕事の都合もあり、一緒に行ける日がやっと到来したのです。
紅葉狩りというにはもう遅すぎましたが、山裾に来るまでの景色はいつもとちがい、紅葉がくすんでいます。この夏の異常気象で、紅葉する前に枯れてしまっているのです。
それはブナ林でも同じこと。もうすでに落葉していますが、もっと早い時期に来たとしても、美しい紅葉は見られなかったにちがいありません。
登山道の入り口に、「熊出没注意」という看板がありました。ザックには熊避けの鈴をつけていますが、これで安心というわけではありません。
ブナの若木です。もうすっかり葉を落としています。

山道に立つのは、はずかしながらわが家人であります。

今年はブナの実がまったく落ちていません。ブナが紅葉することなく枯れてしまうと、こうしたことになります。こういう光景は以前にもいちど見たことがありますが、そのときもやはり異常気象だったような気がします。
さて、ブナ林の土壌微生物は、笹に囲まれた大きなブナの株元周辺で見つけることができます。カンで目星をつけ、コテで新しい落ち葉をはぐってみると、たいてい下のような白い菌糸があらわれます。ここをもう少し深く掘ったり、その周辺の落ち葉をはぐると、もっと大きな白い菌の塊があらわれることがあります。こうして、まだ分解されきっていない腐葉土を掻き取って袋に入れていくのです。

広がっているような菌ばかりでなく、下のように糸状にのびている菌もよく見つかります。小枝に絡みついているものもありますので、小枝ごと掻き集めます。

腐葉土を入れた土嚢袋が少し重くなってきたころ、目星をつけたブナの株元で、黄色い菌が広がっているのを見つけました。はんぺん状になってます。白いはんぺんを見つけたことはありますが、黄色いはんぺんを見つけたのは初めてでした。三脚を据え、マクロレンズで撮って、さらにもっと接近して撮ったのが下の写真です。

その周囲の落ち葉をはぐっていくと、なんとこの黄色い菌はもっと広がっていたのです。私は狂喜乱舞して、というほどではありませんが、興奮状態でこのはんぺんを採取しました。
大収穫を得て、ほくそ笑みながら山道を下っていくと、キノコ採りの人が登ってきました。
「キノコだいぶとれましたね」
「いえ、これは腐葉土ですよ」
腐葉土がたっぷりと入った袋を見て、その人はキノコだと思ったようです。
山に登りはじめたのが10時ごろ。車を置いているところに下り着いたのは1時ごろでした。ほんの山裾を散歩した程度の行程。ブナ林の高所の奥まで行かなくても、土壌微生物はいたるところにひそんでいるのです。私は白神山地に行って、ブナの繁っている微生物豊かな腐葉土を採取することを夢見たことがありました。許可を得た学者でなければそんな行為は禁止されているでしょうが、この船形山ではそんな規制もなく、自由にさがして採取できるのです。まさに船形山は宝の山。
まだ昼ご飯を食べていなかったので、駐車場のすぐそばの旗坂キャンプ場に行き、そこでおにぎりを食べました。聞こえてくるのは沢の音だけ。晩秋の景色を見ながら、もっと頻繁に来なくてはと、家人と話したのでした。
採取してきた腐葉土の中にはごはんを仕込んで、そこに土壌微生物を繁殖させ、さらに黒砂糖で培養して最強の土着菌培養液をつくろうという魂胆なのですが、その様子はまた後日報告できると思います。

カビは白カビ青カビ黒カビ黄色いカビはナニモノ?


白紋葉病原菌というのははじめて聞きました。
ネットで調べても、それとは少し様子がちがうように思います。
もしそうであっても、ほかの様々な菌と拮抗して、たいして悪さができないのではないでしょうかね。

発酵させて完熟したとしても、悪玉菌は残っているかもしれません。善玉菌が優勢なので、おとなしくしているだけかも。

舟形山については、(こちらに越してくる前に知りました)
奈良に住まいしていたころから、行ってみたいと思っている所です。
お写真を拝見する限り、良い場所のようですね!
先日、山寺のてっぺんへ登りましたので、今なら、まだ行けるかな?と、思っておりますが、いかがでしょうか?
車が、最終的に止められるような所が、いいのですが。
駐車場から、遠い場所なのですょうか?
あ!それから、白紋病原菌で、検索しましたら、タキイにも情報がありました。下記です。
http://www.takii.co.jp/flower/bugs/bararui/disease/shiromonpa/index.html

大和町を通って、まっすぐの1本道。
旗坂キャンプ場の駐車場に車を駐めると、すぐに船形山の登山道の入り口があります。
船形山は中級者向き。片道4時間はかかりますので、今の季節に頂上は無理だと思いますが、途中までなら可能でしょう。
午後3時には登山道は暗くなるので、早い時間に帰ってきたほうがいいでしょう。

やはり、片道で4時間ですか・・・--;
頂上までは、とてもとてもでしょうね~ぇ(@@;)
登山道、入り口付近をうろうろが、精一杯かもしれません!
それでも 一度は行くつもりにしています。
春に成るでしょうか。
