被災23日目
2011年 04月 02日
先日灯油を買ったシェル石油は、震災後初めてガソリンの給油を開始しています。車列はわずか100メートルほどで、修理中のパチンコ店のあたりまで。最後尾にはスタンドの女性従業員が「ここからならんでください」のプラカードを持って、給油なのかどうか確認しています。もう今日明日で、給油にならぶということはないでしょう。
ホームセンターにはまたガスボンベがありましたが、これは1人2本まで。100円ショップも営業開始です。コンビニのミニストップに入ってみましたが、まだ棚が埋まっていません。その店の前で、ガス管の工事中。少し離れたところでもガス管を修理しています。ということは、数日後にはガスが通じる? いや、まだまだ安心はできません。
午後になって、セブンイレブンに入ってみました。ここも棚は空いています。ちょうど配送車が来て、弁当を運び込むところでした。雑誌類は書店と同じで震災以来入荷していません。
ヨークベニマルに行くと、納豆、ヨーグルトが品切れ。牛乳は1人1個かぎり。野菜や鮮魚はふだんと変わりません。パン類もたくさんありました。ここにもガスボンベがあり、3本1セットで1人1セットかぎり。ペットボトルの天然水もたくさんありましたが、1人4本までの制限にもかかわらず、売れているようには見えませんでした。
もうひと頃のように客の目が血走っていません。品物は、あるところにはあり、ないところにはない、という状況です。
昼になって、石巻市雄勝町の姉から電話がかかってきました。隣の大須地区の小学校に開設された衛星回線の公衆電話からでした。
孤立している集落ですから、電気も電話もいつ復旧するか、まったく分からないといいます。数日前に北上川沿いの道路が通じ、石巻市に買い出しに行ったものの、車の給油には整理券が必要で、とても給油できそうもないという話。道も片側通行で、大変な思いをして行ってきたそうです。
自衛隊員が残っている家々をまわって必要な物を配っているので、物資の心配は無し。姉の家は山の水を引いていますから、隣の地区からも水をもらいに来ています。台所の流しには上水道の蛇口とその山の水の蛇口があって、両方使えるようになっていました。家の外にも山の水の蛇口がありました。
驚いた話は、庭で津波が来る様子、下の方の家が流される様子を見ていたというのです。今から考えたらそれどころではなかったのに、高い場所に家があったので大丈夫と思いこんでいたのです。津波の来る前には、海の水が引いて無くなっていたのを見ています。
雄勝町周辺の道路状況を調べたら、どの道も通行不可になっています。道路が開通したら様子を見に行こうかと思っていたのですが、何もないから今来られても困るというので、落ち着くまで待つことにしました。