ナスは順調に

裏菜園で駆除したコウガイビルは、もう600匹を軽く突破しました。驚くべき数字です。それだけフトミミズの数も多かったということでしょう。
フトミミズを養殖していたつもりが、ついでに天敵のコウガイビルも養殖することになってしまいました。自然の深い摂理を思わずにはいられません。コウガイビルハンターを自認する自分は、この摂理に逆らわず、ある程度の生存は容認しなくてはならないような気もしています。雨の日には1日に50匹も駆除したことがありました。その山を越えて、ようやく駆除数も減少傾向に転じたのではないかと思っているところです。

コウガイビルは卵を産んで殖えていくということですが、私はまだ卵胞を抱えたコウガイビルを見たことはありません。
コウガイビルも、生存環境の悪化、生命の危機を察知したときに卵を産むようです。それは見た目にも分かる身体にそぐわない1個の大きな卵で、そこから数匹の子が孵化するようです。エサが豊富で環境も好適なわが裏菜園では、生命の危機などなさそうですが、小さな個体を日に何匹も見ますから、おそらく土の中で卵を産んでいるのではないでしょうか。
この4月にコウガイビルを見つけてから駆除をはじめていますが、最初は駆除の仕方に徹底を欠いていましたから、このように爆発的に増殖してしまったのでしょう。試行錯誤を重ねてかなり効率的に駆除する方法を身につけましたから、来年はかかる事態を招来することはないのではないかと思うのですが、甘い考えなのかもしれません。

さて、サラダ用野菜以外のものには、市販のブレンド堆肥と自家製発酵肥料を混ぜたものを施肥しています。その肥料にはトビムシがたくさん群がっています。ササラダニもトビムシほどの数ではありませんが、忙しく走りまわっています。肥料自体がエサなのではなく、肥料に付着している土壌微生物が彼らのエサになっているといわれています。病原菌なども彼らは食べるそうで、エサが豊富にあれば爆発的に殖え、なくなればいなくなってしまいます。

ナスの下葉にはうどんこ病が発生しました。それも目立たないうちに乳酸菌液を噴霧して押さえたり、切り取ったりしています。他人が見れば、まるで虫もつかず病気もない菜園に見えます。
今年はどの仲間のナスも不調だと言っています。天候不順が影響しているのではないかと話していました。そんな中で、私のナスは比較的順調に生長してきました。賀茂ナスだけは天候の影響かまだ草丈は大きくなっていませんが、実は何個かついていて、もうじき収穫できそうです。

ナスは順調に_f0086944_1234351.jpg

仲間のひとりが、サラダ用の野菜を見て言いました。
「ハーブってのは虫がつかないのかな」
サラダ用の野菜といっても、ほとんどがハーブ扱いされているのを彼は知っているようでした。
「いやいや、しっかり虫はついてますよ」
ちょうどそのとき私はヨトウムシの緑の幼虫を見つけましたので、ピンセットでつまんで彼に見せました。
「じっと目を凝らして、朝も夜も虫をさがしてるんですよ」
そういえば、満月になった日もヨトウガの卵塊は見つかりませんでした。ほかの仲間も言っていましたが、例年とくらべて今年は虫の被害は少ないようです。

満月の大潮の時期になると、フトミミズの交接がまた増えてきました。新月のときもそうだったので、大潮になるとフトミミズたちはその気になってくるようです。これはフトミミズに限らない現象なのではないでしょうか。


口直しに。
Michael Bublé - Whatever It Takes


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by 130atm | 2012-07-05 12:34 | 野菜 | Comments(0)

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by 一拙
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