ピエール・ド・ロンサールの禍福

5月になってからたくさんのバラの開花報告を見ることができました。その中でも多かったのがピエール・ド・ロンサールで、その美しさに目を奪われたのでした。
つるバラは住宅事情からして考慮外でしたので、初めから眼中にありませんでした。ところが、つるバラでもコンパクトに仕立てられるということを知り、俄に食指が動いたのです。しかし時すでに遅し。ショップでもネット通販でも大苗、新苗はとうに姿を消しています。

ピエール・ド・ロンサールの禍福_f0086944_11251156.jpg6月1日から仙台市の農業園芸センターというところで「バラ祭り」が始まりました。そこにはまだ行ったことがありませんでしたが、市内産のバラ苗も販売しているというので、行ってみることにしました。
自宅は山のほうに近く、農業園芸センターは海に近いところなのでかなり遠いのですが、何件かの出店があり、バラ苗も売られていました。風に潮の香りがしています。市内にバラを栽培している業者がいることを知って驚きましたが、その出店の中の「Kバラ園」はORをはじめいろいろ品揃えがよかったので、訊いてみたら、何とピエール・ド・ロンサールの新苗があったのです。
その出店の歳を重ねたオバサンはピエールのタグがついているポットのすぐ後ろからポット苗を取り、新聞紙でくるんでしまいました。
栽培業者の人と話ができるということはめったにないのでいろいろ話をしてみましたが、バラが好きでないとこの仕事はつづかないということでした。その日に出店に来ていたのはお母さんとその息子なのでした。
センターのバラ園は開花が始まったばかりで、ほとんどがまだ蕾の状態。見頃は今月の中旬あたりでしょうか。

家に帰ってから新聞紙を取ってみると、苗についていた荷札に「ツル シーザー」とあります。どこを見ても「ピエール・ド・ロンサール」の名前はありません。あのオバサンはちがうバラを間違えて私に渡してしまったのです。私もよく確認してから受け取ればよかったのですが、生来のうっかり者ですから、そのまま嬉々 として帰路についたのでした。

その後なんとか電話で連絡がとれましたが、わざわざ遠いその出店までまた行くのは大変なので、彼らが出店から帰って来るタイミングに合わせて市内の圃場で交換することになりました。相手を責めるのではなく、ちゃんと確認しなかった私にも責任があると電話口で話しました。
約束の時刻に圃場に行くと、バラ園のオバサンも息子もずいぶん恐縮していて、わざわざ足を運んでもらったのだから間違えたバラも持って帰ってくれと言います。つるバラはひとつだけで十分と辞退すると、ではほかのバラを何か持って帰って欲しいと言います。私は遠慮を知らない人間ですから、お言葉に甘えさせていただいて、「パパメイアン」をもらって来てしまいました。
まさに「禍は福の倚る所、福は禍の伏す所」というところでしょうか。こんな話は通販でも時々あったような気がします。

13鉢のバラでもう限界と言っていたのに、舌の根も乾かぬうちに15鉢になってしまいました。今はまだ苗が小さいからいいとして、大きくなったらいったいどういうことになるのでしょう。

ちなみにこの2つのバラには10号のスリット鉢を使うことにしました。初めから大きければ植え替えの必要もないとずぼらをかましたのです。そして用土には自作の馬糞堆肥も使うことにしました。
フトミミズの糞を4:日向軽石を2:馬糞堆肥を3:粒竹炭を1:ゼオライトを0.5 という配合
馬糞堆肥はかなりこなれてきた感じなので、もう使えると判断しました。これで保水性は多少改善されるでしょうか。自分流バラ用土の別バージョンです。


これで最後のシャリファアスマの写真。
納得のいくまでと思ったのですが、さすがに疲れてきました。人生妥協が肝心。
ピエール・ド・ロンサールの禍福_f0086944_20564436.jpg

Commented by sakae at 2006-06-06 03:28 x
シャリファアスマもう写真終わりですか?残念っす。
ロンサールsakaeも鉢で育てております、鉢栽培だとどうしても花の数に不満が出ます。
Commented by 一拙 at 2006-06-06 21:16 x
シャリファアスマは初めて咲いてくれたバラなので、うれしげに何枚も載せてみたのでした。ほかの人にとっては珍しくも何ともない光景でしょうけれど。^^;
でも、もしかしてとてもきれいに咲いた花があればまた撮ってみようかと思っています。
やっとヘリテージとセプタードアイルの蕾も色づいてきましたので、こんどはそちらの花を撮ってみようかと・・・・
ロンサールの新苗はどのようにピンチしたら枝がたくさんになるのでしょうね。
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by 130atm | 2006-06-04 11:27 | バラ | Comments(2)

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by 一拙
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