トビムシ
2015年 07月 12日
裏菜園の左枠。ベビーリーフの播き床を整えて播種をはじめたばかり。もう一部に芽が出はじめた。
夜になって様子を見ると、その土の上に無数のトビムシが這い回っている。1㎡の土の上に、ほぼこれくらいの密度でトビムシが見られる。
ふつうのトビムシも写っているが、写真ではアカイボトビムシが圧倒的に多いように見える。そのほかに、キシャヤスデやハサミムシ、そして、ダニや1ミリに満たない大きさの甲虫の仲間など、無数の土壌小動物が動き回っていて、にぎやかだ。
落葉や虫の死骸など、有機物はまず土壌小動物が食べて分解する。土の中のカビや病原性の糸状菌も食べる。施肥した有機肥料も群がって食べている。その分解したものを、こんどは土壌微生物が食べて、無機物に分解する。それを植物の根が取り込んで栄養とし、生長していく。それが教科書の書き方だ。
観察していると、アカイボトビムシは動物性有機物を食べていて、それより小さな灰色のトビムシは枯葉などの植物性有機物を食べているようだ。アカイボトビムシが塊になって群がっているところには、魚粉やミミズの屍骸がある。弱っているシマミミズの幼体に群がっているのも見た。攻撃性があるのだろうか。
今年のコウガイビルの駆除数は去年より多くなっている。すっかり姿を見せなくなったのがフトミミズだ。まちがいなく激減している。これからはフトミミズに頼らない土作りをしていかなくてはならない。必要なだけの土はできたし、あとは落葉を発酵させて、土の量を維持していくことだ。