使わない生ゴミ堆肥
2016年 12月 26日
マンション西側の共有区画の隅に置いているコンポスト。菜園仲間から集めた資金で購入したものだが、もう誰も利用しないので、実質的に私専用である。生ゴミは私だけしか投入しないが、時折雑草や残渣が入れられていることがある。
もう1個別の場所にあるコンポストにも、わが家から出る生ゴミを投入している。一定期間投入してから米ぬかを混ぜ込み、醗酵させるので、その間はもう一方のコンポストを利用するのである。
写真のコンポストにわが家の精米器から出た米ぬかを入れ、攪拌してから1週間たった。中を見ると、シマミミズがコンポストの内壁の上のほうに集まっている。発酵熱を避けているのだ。よく見たら、アメリカミズアブの終齢幼虫も4匹。これは取って潰した。アメリカミズアブは占領軍の物資にまぎれ込んでいたもの。オスプレイといい、米軍はろくでもないものを持ち込む。
夏から秋にかけて、コンポストのフタとの隙間にアメリカミズアブの薄黄色の卵塊が毎日のように産みつけられる。以前にひどい目に遇っているから、この卵塊は注意深くぬぐい取って、中に落ちないようにしてきた。それでも中に落ちる卵があったと見えて、4匹の幼虫がいたのである。
別のコンポストには何ヶ月も前から醗酵させていた生ゴミがあったので、それをサツマイモを栽培する共有区画に撒き、空になったところで新たに生ゴミを投入しはじめている。撒いた生ゴミは完全に堆肥になっていて、玉子の殻さえなければ、ほぼ土そのものである。
裏菜園のわが区画に、以前にはこの生ゴミ堆肥を投入していた。このせいでシマミミズが湧いたのである。生ゴミが完全に堆肥になっておらず、未熟状態だったので、シマミミズが繁殖したのだ。完全に醗酵が終了して土のような堆肥になっていたならば、それほどシマミミズは殖えなかったはずだと、今になって思う。
わが区画に仕込んだ落葉堆肥は、少し嵩が落ちてきたようだ。年明けに2回目の切り返しをするが、その後はいちだんと嵩が減っていく。一緒に投入したのは籾殻と土着菌培養液だけ。今年は米ぬかは入れずに落葉堆肥をつくっている。米ぬかは落葉の発酵を促進させるが、シマミミズのエサにもなる。米ぬか無しの落葉堆肥はどうなっていくだろうか。
生ゴミ堆肥を菜園に入れるのも今年はやめてみた。牛糞堆肥やその他の家畜糞堆肥も入れていない。私などは舌が鈍感だから分からないが、鋭い味覚の人も世の中にはいるから、家畜糞の養分を吸収した野菜をつくるのはやめたのである。そこはもう気分の問題になるのだが、そういうものを吸収せずに育った野菜は、スッキリとした味になりそうな気がしている。もっとも、家畜糞を加えていない有機肥料を施したとしても、家畜糞堆肥とどう違うのかと問われたら、そこはまことに心許ないことになって、返答に窮してしまう。有機肥料でも過剰施肥は野菜に有害な硝酸態窒素を貯めこむことになるから、そこは注意して、ほどほどの施肥を心がけたい。