有機発酵肥料だけでは肥料不足になる?


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肥効が途切れないよう、定期的に有機発酵肥料をナスやキュウリの周囲に施肥してきたが、それなりに育ってはいるものの、草勢というか樹勢というか、株に勢いというものがなくなってきた。ついにナスの雌しべは雄しべと同じ長さになり、花柄ごとポロリと落ちる有様。

この原因は、施肥の量が足りないということ? 化成肥料にくらべたら効き目は鈍いということは分かっていたが、ただペレットのまま土に混ぜ込むだけでは、工夫が足りないということだろうか。
そこで、家にあるNPK比のちがう2種類の有機発酵肥料を同量混ぜた1リットル半をボウルに入れ、土着菌培養液を希釈した1リットルの溶液を注ぎ、ペレットをふやかした。それをナスとキュウリの株の周囲に置き、土に浅く混ぜ込んだ。そうして竹酢液と土着菌培養液の混合液を散布。追肥は根の先端付近に施すというのが鉄則。

これが効いたのか、ナスの雌しべは雄しべより突出するようになり、当面の肥料不足は解消されたかに見えた。
しかし、葉は大きくなってこないし、頂芽の部分の紫色が濃くなっていない。有機栽培はこんなもの、と思ってはみても、何か物足りない。土はほとんどがフトミミズの糞だから、土は腐植物そのもので、理想的なはず。
今日までナスは2株で35個、キュウリの「夏バテ知らず」は40本、「シャキット」が20本の収穫だから、けっして悪い収穫量ではないが、ナスに関するかぎり、もっと収穫があってよさそうなものだと思う。

菜園仲間の学者氏のナスは、今年はあまり大きくはなっていないが、それなりに実っていて、ほかの人のようにハダニの被害もなく、連作障害にもなっていない。彼に訊くと、有機肥料と化成肥料を交互に施肥しているという。
今まで化成肥料を敵のように思ってきたが、必要な時に化成肥料を併用したら、あるいは草勢を強くすることができるのではないか、と思うようになってきた。
基本は有機栽培だが、化成肥料を補助的に使用するだけなら、土壌微生物への悪影響はそれほど無いようにも思われる。そもそも私は、土壌微生物にこだわりすぎているのではないか。


上の写真は黒陽。
バランスを整えるために一番下の主枝を切り取り、古い下葉も整理した。株はしだいにナスらしく、横に主枝がひろがってきた。もうじき紐で支えなくてはならない。
下はその3番果。1番果はすぐ切り取り、2番果も親指大で切り取った。まずは株を大きくすること。3番果もあまり大きくならないうちに収穫するというが、それはそのときの気分しだい?


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by 130atm | 2018-07-17 11:01 | 野菜 | Comments(0)

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by 一拙
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