蝴蝶の夢

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2018年 08月 16日

日々是好日


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16日早朝に収穫したキュウリ。前線の影響で、朝から雨。
キュウリはまだ衰えていない。もうしばらく保ちそうだ。
「夏バテ知らず」は81本、「シャキット」は72本と、接近してきた。



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里帰りする12日の早朝4時半に裏菜園に行ったら、大きくなった「黒陽」4本と、「千両二号」が4個、むしり盗られていた。この朝に収穫したものをお隣にさしあげようと思っていたので、ショックが大きかった。
裏菜園の左枠と中央枠の中に、踏み込んだ足跡があった。小さめの足型だったので、これは女性にまちがいない。やってくる時間帯は、おそらく11時過ぎの深夜だろう。
それから4日後には、写真のように収穫ができている。現在まで千両二号は2株で89個(別に盗難は17個)、黒陽は7本(別に盗難は5本)の収穫。

むしり盗られたことに、菜園仲間も気づいていた。むしり盗った跡が痛々しく残っていたからだ。
無駄だと知りつつも、A4の紙に印刷したものをクリアファイルに挟んで、ナスのマルチの上に置いた。
「なすドロボーのお母さん 家族が知ったら悲しむよ」


話は変わる。
山口県周防大島町で行方不明になった2歳児が見つかった。
大勢の警察や消防団が捜索しても見つからなかった男児がボランティアの老人によって発見されたことで、私はあの「ノモンハン事件」を想起した。

警察には、捜索のマニュアルというものがあるそうだ。その内容は知らないが、警察も消防も、2歳児の脚力を過小に思い込んでいたフシがある。
2歳の子どもが、そう遠くまで行くはずがない。行けるはずがない。そう思い込んでいたのだろう。だから、狭い範囲で、まるで遺留品か死体を捜索するように、大勢で捜していたのである。

15日には、NHKが「ノモンハン 責任なき戦い」を放送した。
関東軍は、ロシア人を愚鈍だと決めつけ、ノモンハンの軍備を増強しているという情報をもたらした駐ソ武官を恐ソ病だと罵り、あらゆる不都合な情報を無視した。その結果、徹底的に敵に殲滅されたのである。
「まさか、あそこまで準備しているとは思いもしなかった」、「まさかああなるとは、想像もしていなかった」と、作戦を立案した辻政信の『ノモンハン秘史』には再三書かれている。
敵を侮り、敵を見くびり、敵の士気や装備を過小に思い込んで、大敗するのである。正しい情報や正確な分析や見通しを排除し、自分の都合のよい思い込みに固執する。これが旧日本軍の最大の宿痾であった。しかも、その失敗が共有され、活かされることなく、同じ失敗を繰り返していくのである。

まさか、あんなに遠くまで行くとは思ってもみなかった。そういう思い込みが失敗をもたらした。警察の大失態である。ワイドショーでは捜索のマニュアルに従って捜索したと伝えられていたが、そのマニュアルも、思い込みで作られていたのではないだろうか。

山の不思議な話を集めた『山怪』(田中康弘)には、山で行方不明になった子どもが山の奥で発見された話もあった。その子どもは、大人が思いもしなかった遠くまで歩き、とても子どもではよじ登れないような大きな岩の上にチョコンと座っていたというのである。小さな子どもにも、大人の想像の及ばない行動力があるのである。そういう不思議な話は、柳田國男の『山の人生』などにも出てくる。

くだんの子どもを発見した人は、そういう思い込みを排除して、自分の知識と経験と想像力を働かせて、発見したのである。
自分がしでかした失敗の原因を考えるとき、ほとんどの場合が、その思い込みに原因があったことに気がつく。「思い込み」こそが失敗の最大の原因であることに気がつけば、日々、思い込みにとらわれていないかどうか、事前に検証することができるような気がしている。



by 130atm | 2018-08-16 15:57 | 野菜 | Trackback | Comments(0)
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