私のつくる「いがめんち」
2019年 08月 10日
小学校5年になる孫は、イカが大好きだ。
わが家に来るときには、必ずゲソ天を所望する。
だから、来た日の夕食は、私が天ぷらをつくる。
川崎市の近所のスーパーではゲソ天を売っていないという。お祭りの出店でイカ焼きを食べるのが好きだったが、昨今の不漁で高騰し、イカ焼きは昔の話になってしまった。
来たときの1日目は天ぷらだったが、2日目には大量の餃子を私が焼いた。何度もお代わりが欲しいというので、3度もフライパンで焼くはめになった。
3日目はどうするか。
そんなにイカが好きなら、ということで、久しぶりに「いがめんち」をつくることにした。イカ団子である。
イカが安く手に入る津軽地方のソウルフードと言われているが、その昔は私の母もミキサーにイカを入れて、苦心してつくった。
「いがめんち」は基本的にイカのゲソを使った揚げ物だが、レシピに決まりはない。ゲソを細かく叩き、その他の野菜などを混ぜて揚げるというのが基本だが、それぞれの家庭で材料がちがうし、形もちがう。
以前にどこかのレシピをなぞってつくったが、おいしくなかった。やはり自分のやり方でつくるのがいちばん。
生のイカは入手難なので、近所の業務用食品店から、中国産の冷凍生イカを買ってきた。中抜きしたもので、5匹分で1000円。中国産というのに気後れしたが、国産はないので仕方がなかった。ちょっと前に中国産のサバ缶を食べてみたが、ひどいものだった。
その他の材料は、ネギ1本、片栗粉、卵1個、摺り下ろした生姜、塩胡椒少々だけ。ゲソがあれば、もっとおいしくできる。
フードプロセッサに入れ、PULSEのボタンを押して刃を回転させる。時々指を離して様子を見る。ドロドロにせず、まだ固形物が残っている状態で終了とする。
冷蔵庫で1~2時間寝かせ、大きめのスプーンですくい、団子状にして揚げるだけ。高温の油で揚げると黒くなるので、そこは加減しながら。
揚げたものはもっと多い。これを辛子醤油につけて食べる。ビールの肴にも最高だ。中国産のイカでも、孫は満足したようだ。