蝴蝶の夢

bongai.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2007年 05月 15日

氾濫原 1

f0086944_14551125.jpg

ニリンソウの小径。左にシラネアオイが見える。

仙台のシンボル的な山である泉ヶ岳の裏側に桑沼という風光明媚な沼がある。そこを過ぎて升沢林道をさらに進むと、「縄文の森遊歩道」という標識がある。
この林道は昔よく山菜採りなどで通ったが、遊歩道を歩いてみようと思ったことはなかった。この辺は船形山山系で、東に向かって大倉山、北泉ヶ岳、泉ヶ岳と連なる。この大倉山の沢筋にニリンソウの大群落があるということを最近知ったのである。

遊歩道に入るとすぐ登りになり、最後は30度の急坂になる。途中にはウスバサイシン、エンレイソウ、キクザキイチゲ、ヤマエンゴサクが咲いていた。
頂上に着くと展望東屋があり、そこでしばし休憩をとった。北側の眼下には低山や平地が広がっている。春霞で景色は霞んでいた。
ここから標識に従って「氾濫原」に向かって歩く。そこまではずっと下り。道の脇にはまだ花を咲かせていないマイヅルソウの群落。すぐに遙か下の沢に向かって下り始める。斜度のきつい長い下り坂で、登ってきた高さよりかなり深い谷だ。
沢の音が次第に大きくなって、やっと下りが終わった。沢を渡って下流に歩くとすぐに氾濫原に至る。
f0086944_14574361.jpg

ニリンソウの群落が広がっている。その中にシラネアオイも咲いている。途中一緒になった2人連れの女性は、群落はまだこんなものではないと言う。しかもこれからもっといろんな花が咲き始めると言うのである。私は写真を撮りたくて、残ってポンコツの三脚を取り出した。日射しが強く、風も吹いているので被写体が絶えず揺れ動く。
f0086944_1456292.jpg

しばらく写真を撮っていると、3人連れの女性達がやってきた。先ほどの2人は私よりかなり上と少し下の年齢だったが、3人連れは私と同じ年頃である。コンパクトカメラやケータイで写真を撮りながらはしゃいでいる。
私は彼女達の後ろについて行った。石づたいに沢を渡るところがあって、ひとりがバランスを失って片足を踏み外した。登山靴はどっぷりと川に漬かったのだが、そのまま事も無げに歩いて行く。
f0086944_14565383.jpg

「氾濫原」とは、文字通り川が氾濫する場所の謂である。雪解けや大雨のあとには沢の水が大増水し、氾濫する。土砂が堆積し、流木が散乱している。そこにニリンソウの大群落ができた。ニリンソウばかりでなく、シラネアオイがそこここに咲き、ヨブスマソウ、ミヤマイラクサ、ノアザミ、ヤマワサビがある。そして、トリカブトの群落もあった。初めて見る可憐な花も咲いている。
野鳥の声、沢のせせらぎの音、まぶしいばかりの新緑、そして風にざわめく木々。近くまで野鳥が下りて来て、声を聞かせてくれる。

この冬は雪が少なかったので沢の水も少ないという。私は強い風に悩まされながら、ビニール傘を風よけや日よけにして馴れない山野草を撮ってみた。
帰ってからパソコンで写真を見ると、露光が失敗し、ピントも合っておらず、しかもブレている。使い物になる写真はほとんどない。何度も通えということだろうか。

by 130atm | 2007-05-15 14:57 | 山野草 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://bongai.exblog.jp/tb/5384995
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード


<< 氾濫原 2      まだ小さな蕾 5 >>