蝴蝶の夢

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2007年 07月 03日

神の見えざる手

「之を歙めんと将欲せば、必ず固らく之を張る。之を弱めんと将欲せば、必ず固らく之を強くす。之を廃せんと将欲せば、必ず固らく之を興す。之を奪わんと将欲せば、必ず固らく之に與ふ。之を微明と謂ふ。」 

自民党は先の総選挙で大勝した。自民党自身、これほど大勝利するとは思ってもいなかった。しかし、これは衰退の大いなる序章に過ぎなかったのである。強くなりすぎたものは、必ず弱くなっていく。『老子』では冒頭の如く、宇宙を支配する原理である「道」がそうさせているのであり、『平家物語』ではこれを「盛者必衰のことはり」と言った。

7月29日の参院選に向けて、怒濤のごとく不祥事や失言が相次いでいる。まるで「亡びに至る道」を転げ落ちていくかのようだ。アダム・スミスではないが、ここにも「神の見えざる手」が働いている。先の大勝が「神の嫉妬」を招いたと言ってもいいだろう。
首相の任命責任はともかく、あたかもこの「神の手」に操られているかのように、思わぬところで不祥事が次々と発生している。久間大臣も、この「神の手」に押されて、原爆を投下した側の論理に立った発言をしてしまったのである。

こうした不祥事の発生するたびに、安倍首相は「改革推進云々」、「国民のために云々」という文言を付け加えることを忘れない。まるでこういう釈明の仕方を誰かに教示されてから記者の前に出て来たかのようだ。

一部の調査では、参院選では自民党が大敗するという予想が出ている。もし過半数を割るようなことがあっても首相は退陣する必要はないと、中川幹事長や小泉前首相が言っている。彼等もまた「神の手」に操られているのである。選挙に敗れ、そのまま首相の座に居座ったとしても、安倍首相に取り憑いた「神の手」は一層数々の問題を噴出させ、次の総選挙では取り返しのつかないほど大きなダメージを自民党は蒙ることになるだろう。

それでも、安倍首相よ、安心したまえ。日本人は何が起きても、1週間もあればケロリと忘れてくれるのである。参院選まではまだ3週間以上あるではないか。妙な言い訳を考えて墓穴を掘らないように、じっと温和しくしておれば、有権者はすべてを忘れてくれないとも限らないのであるから。

by 130atm | 2007-07-03 22:03 | 独断偏見録 | Trackback | Comments(0)
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