蝴蝶の夢

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2007年 11月 11日

ナラ枯れ

ナラ枯れが広がっているという。
ナラの木の葉が赤茶けて枯れ、死んでしまうという現象が各地に拡大し、東北では山形県と秋田県で被害が確認されている。
カシノナガキクイムシという虫が飛来してナラの老木にたくさんの穴をあけ、産卵する。この虫はナラ菌を媒介する。ナラ菌は通水障害を起こすので、水が上に上がらなくなり、ナラの木が枯れてしまうというのである。

本来、様々な色に染まる晩秋の山々が、このナラ枯れによって赤茶けてくすんだ色になる。先日山形県の山寺に行ったときに見た山々がこんな色になっていたのは、ナラ枯れのせいだったのか。

このカシノナガキクイムシはナラの老木だけに寄生するのだという。若木には寄って来ない。
この現象は人間の生活の変化が主な原因になっている。ナラは椎茸の原木になり、黒炭や薪になっていた。私が子どもの頃には、秋になると業者が庭にナラの丸太を下ろしていく。そして別の業者が来て、円盤状のノコギリを回転させて30センチほどに切っていく。それを父と私が斧を振り下ろして割っていくのである。冬を前にして、黒炭も一俵で買っていた。
昔はほとんどの家がブリキの簡易ストーブで暖房していた。同じようなものを今でもホームセンターで見かける。最近では鋳物の立派なストーブも並ぶようになった。これは私の憧れで、これに薪をくべ、火を見ながらバーボンを飲みたいものだと思うのである。

伐採されることのなくなったナラは老木となり、このキクイムシにやられて枯れていく。針葉樹は伐採して広葉樹を植え、今ある広葉樹は伐採するなという運動もあるが、ナラの木ばかりは少し事情がちがうようだ。ナラが落とすドングリは熊のエサになるので、豊作の年には人里に熊が下りて来ないという。

宮城県ではナラ枯れはまだ報告されていない。この山の木にも、ひょっとしたらナラ枯れがあるのかもしれない。
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数日前、「いぐね」の点在する根白石地区を抜けて、「かむりの里」と称する里山を通って小さな滝に行った。「光明の滝」という。ここは家人のお気に入りの場所で、家からほんの30分で行けるところだ。あまり知られていないので、訪れる人も少ない。上の写真の山は、ここからもっと奥に入ったところにある。
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by 130atm | 2007-11-11 10:22 | その他 | Trackback | Comments(2)
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Commented by sakae at 2007-11-12 02:28 x
ナラの木が枯れると山が死ぬんだよね。
お水がなくなるから、ブナほどではないにしろ木が枯れるのはいやだなぁ
Commented by 一拙 at 2007-11-12 22:28 x
私にはどうしていいかさっぱり分かりませんが、自然のことですから、放置しておく、という手もあるように思います。
必死になって殺虫剤を注入しているようですが、無駄なあがきかもしれません。
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