ぼやいてみても

殺虫剤入りギョーザ事件は、真相がまだ明らかにされないまま一段落している。
ギョーザの手作りが推奨されるようになってニラの値段は高騰したが、私の行く朝市ではすでに3束100円というところもあって、今はだいたい2束100円で落ち着いている。
ところがニンニクの高騰ぶりはどうだ! 中国産のニンニクは一部でまだキロ300円で売られているが、青森産のものは何と3500円! 今まで中国産でまかなっていた業者からの註文が殺到して、産地では出荷価格が2000円近くに跳ね上がっているという。
ニラは種を蒔いてから収穫までの期間が短いから比較的需要には即応できる作物だが、ニンニクは秋に鱗片を植えて翌年の7月ごろに収穫するから、いきなり作付け面積を増やしたところで1年はかかってしまう。だから、来年の夏以降は今年より多く流通するにしても、それまで価格の低下は望めそうもない。
買い置きして冷凍していたニンニクが切れたから、私は朝市でキロ2000円の2等品を見つけて買ってきた。これはついこのあいだまで800円前後で売られていたものだ。

家人の知りあいで庭にニンニクを植えている人がいて、けっこう収穫があるのだという。鱗片を埋めておくだけで簡単にできるというので、家人はそれをしきりに私に言う。
以前にプランターでニンニクを植えつけたことがあったが、病気になっていい収穫はなかった。できたものは小さめで、手間を考えたら買ったほうがいいと思った。
一坪菜園にはイチゴやミツバ、ステビアに山椒を植えていて、なおかつフトミミズの繁殖スペースが要る。花壇も花でいっぱいであり、いったいどこに植えつけるというのか。第一、値段が高いから自家生産せよというのはいじましいではないか。今年イチゴが失敗したらもうやめるつもりでいたが、このスペースだってほんのわずかだ。

一体全体、誰が悪いのか。考えてみると、これは誰も彼もが悪いのだという結論になる。郵便ポストが赤いのも、みんなわたしが悪いのよ。これは一面では真実である。しかし真実の全面ではない。
悪政を行っている政党に私が投票したことは一度もないが、だからといって悪政の責任は私にはないということにはならない。そういう社会に生きていることで、責任の一端はあるのである。

今日のニホンオダマキ。
ぼやいてみても_f0086944_13233083.jpg

Commented by saki at 2008-03-27 16:55 x
ニホンオダマキの色がきれいですね。ひきこまれるようです。

ほとんどのものを中国に依存する我が国のあり方、>これは誰も彼もが悪いのだという結論になる。
そういうことなのでしょうかね。。。こういうことを期に日本の農政も変わってくれればとおもいますが、やはり上にたつ人が変わらなければ
変わらないのだろうなぁという気はします。

さて、糖蜜についての質問なのですが、一拙さんはこれをどういうところでお求めになっていますか?
近所でこれを売られているのを見たことはなく、ネットで調べてみたところ、1000mlで600円台なのですが、送料を加算すると安くはありません。糖蜜の良さは廃品であるというところがいいとおもうのですが、
微生物を培養するときに黒砂糖より利点はありますか?
また、糖蜜の濃度なのですが、けっこう濃いものなのでしょうか?
以上教えていただけるとありがたいです。
Commented by 一拙 at 2008-03-27 20:53 x
廃糖蜜は、昔はネット通販のEM販売店でEMと一緒に買っていました。
前回は仙台市のEM販売店(お米屋さん)で買いましたが、その前は園芸用品の通販ショップ(楽天市場のグリーン&グリーン)でスリット鉢と一緒に買い、5000円を超すと送料はタダというのを利用しました。
糖蜜は蜂蜜と同程度の粘度で、ドロリとしたものです。微生物の培養については黒砂糖でもいいと思いますが、それより安くつくというのがメリットでしょうね。
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by 130atm | 2008-03-27 11:56 | 日常雑感 | Comments(2)

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